こんにちは。
今日は「間違えやすい敬語と正しい使い方」について、やさしく解説します。
敬語って、日本語を使っている私たちにとって避けられないものですが、実はけっこう落とし穴が多いんです。しかも、間違って使ってしまうと、本人は丁寧に話しているつもりでも、相手に「ん?」と思われることもあります
でも安心してください。
正しい使い方を知れば、自然と品のある日本語が使えるようになりますし、仕事でもプライベートでも、相手からの印象がグッと良くなります。
今回は、敬語の種類から、よくある間違いと正しい表現まで、たっぷりご紹介します。
1. 敬語には5種類ある
まず、敬語の世界には5つの分類があります。
「そんなにあるの?」と思うかもしれませんが、覚えてしまえば意外とシンプルです。
尊敬語
相手の動作を高めて、敬意を表す言葉です。
「いらっしゃる」「おっしゃる」などが有名ですね。
例:「社長は明日こちらにいらっしゃいます。」
謙譲語
自分の動作をへりくだって、相手を立てる表現です。
「差し上げる」「申し上げる」などがあります。
例:「この書類を社長に差し上げます。」
丁重語
少しマイナーですが、自分の動作を丁寧に表すもので、相手がいない場面で使います。
「参る」「申す」などがそれです。
例:「私は東京からこちらに参りました。」
丁寧語
単純に、語尾を「です」「ます」にして丁寧に話すものです。
例:「こちらが本日の資料です。」
美化語
言葉を上品に見せる表現で、「お〜」「ご〜」をつけます。
例:「お買い物」「ごはん」
2. 間違えやすい敬語の落とし穴と正しい言い方
ここからは、実際によく使われるけれど、ちょっと間違えやすい敬語を見ていきます。
「あ、これ自分も使ってた…!」とドキッとするかもしれませんが、知ったその日から直せばOKです。
「一緒に参りましょう」
「参る」は自分をへりくだる謙譲語です。相手にも使ってしまうと、「一緒にへりくだってください」という妙な意味になります。
✅ 正しい表現:「ご案内します」「お供いたします」。
「お体ご自愛くださいませ」
「自愛」は「自分の体を大事にする」という意味なので、「お体」をつけると意味が重複します。
✅ 正しい表現:「くれぐれもご自愛くださいませ」。
「おっしゃられる」
「おっしゃる」と「れる」どちらも尊敬語なので、二重敬語です。
✅ 正しい表現:「おっしゃる」。
「お名前を頂戴できますか」
「頂戴する」は物をもらう時の謙譲語で、名前のような情報には不適切。
✅ 正しい表現:「お名前をお伺いできますか」「お名前をお聞かせ願えませんか」。
「1000円からお預かりします」
「から」は起点を表す言葉なので、会計では変な響きになります。
✅ 正しい表現:「1000円お預かりいたします」。
「お座りください」
犬や小さな子に対する命令っぽく聞こえるため、ビジネスには不向きです。
✅ 正しい表現:「おかけください」。
「おられますか」
「おる」は謙譲語、「れる」は尊敬語で混ざってしまっています。
✅ 正しい表現:「いらっしゃいますか」。
「よろしかったでしょうか」
過去形になってしまうため、現在の確認には不自然です。
✅ 正しい表現:「よろしいでしょうか」。
「させていただいております」
相手の許可や依頼がある場合に使う表現です。自分だけでやっていることに使うのは不自然。
✅ 正しい表現:「しております」。
「つまらないものですが」
昔は謙遜の表現でしたが、現代では額面通りに受け取られる可能性があります。
✅ 正しい表現:「心ばかりですが」「ほんの気持ちですが」。
「よろしくお願い致します」(漢字)
「致す」を漢字で書くと、別の意味(良くない結果を引き起こす)を連想させるため不自然。
✅ 正しい表記:「よろしくお願いいたします」。
3. 敬語は「正しさ」より「伝わりやすさ」も大事
さて、ここまで「正しい敬語」を紹介してきましたが、実はもうひとつ大事なポイントがあります。
それは「相手が受け取りやすいかどうか」です。
たとえば、職場によっては多少の二重敬語も普通に使われていて、かえって省略すると「冷たい」と感じられることがあります。逆に、形式ばった敬語を使いすぎて距離感ができてしまうこともあります。
要は「正しい知識を持ちつつ、相手や場面に合わせて調整する」ことが大切なんです。
敬語はルールブック通りではなく、ちょっとした気配りで「感じのいい話し方」に変わります。
4. まとめ
- 敬語には5種類(尊敬語・謙譲語・丁重語・丁寧語・美化語)がある
- 間違えやすい表現は意外と日常にあふれている
- 正しさだけでなく、相手への伝わりやすさや距離感も大切
敬語は一度覚えてしまえば、日常でも仕事でも自信を持って使えるようになります。
間違えることを恐れず、今日から少しずつ「より伝わる言葉」に変えていきましょう。
そして、もし相手が間違った敬語を使っても、やさしく受け止めてあげること。これも立派な大人のマナーです。

